忍ぶ、不忍(しのばず)、無縁坂

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♪母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂をのぼるたび…♪

フォーク・デュオ「グレープ」の唄で有名な『無縁坂』であります。
この坂は東京都上野の不忍池(しのばずのいけ)のほとりにあります。表示には“東京都文京区”とあります。
日本文学の好きな方なら、森鷗外の「雁(がん)」という作品で主人公・岡田青年の散歩コースとして紹介されているのでそちらがお馴染みでしょうか。
“岡田の日々の散歩は大抵道筋が極まっていた。寂しい無縁坂を降りて、藍染川(あいそめがわ)のお歯黒のような水の流れ込む不忍の池の北側を廻って、上野の山をぶらつく。それから松源(まつげん)や雁鍋(がんなべ)のある広小路、狭い賑やかな仲町(なかちょう)を通って、湯島天神の社内に這入って、陰気な臭橘寺(からたちでら)の角を曲がって帰る。しかし仲町を右に折れて、無縁坂から帰ることもある。”

さて、グレープの最後のシングル曲となったこの唄、『無縁坂』は1975~76年に日本テレビ系で放映されたドラマ「ひまわりの詩」の主題歌でもありました。ベテラン女優の池内淳子さんと天下の二枚目スター三浦友和さんが母子役を演じられておりました。もう、あれから30年の歳月が流れたのだなあ、としみじみ思っております。

マザコン・ソングといわれたこの唄でありますが、私のお気に入りの唄です。数少ない私のカラオケ・レパートリーのひとつです(笑)。
私が18歳で上京したとき、初めてこの上野・不忍池そばの『無縁坂』を訪れました。
今もそのときのたたずまいを残したままのように思えます。

♪忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめるような ささやかな僕の母の人生♪

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この記事へのコメント

羽柴小一郎
2006年06月07日 19:07
まこっちゃん様、トラックバック有り難うございます。
「無縁坂」静かな佇まいの閑静な住宅街、小説の舞台、そしてさださんの唄の舞台、
今もあのレコードジャケットのままの姿ですね
まこっちゃん
2006年06月07日 22:12
羽柴様、早速こちらへもコメントいただき、どうもありがとうございました。
「無縁坂」あたりの、あの上野、湯島、本郷界隈は大好きな佇まいなので、時折ふと思い出したように散歩しております。

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