「初等教育」の大切さ ~『エジソンの母』より~

『エジソンの母』というドラマ(金曜夜10時~TBSテレビ系)を観ています。

http://www.tbs.co.jp/edison-mama/

テレビドラマの紹介文によると、
鮎川規子(伊東美咲)は東京都内の公立小学校1年の担任教師。世界的な発明家、トーマス・エジソン並みの才能を持つ小学生の少年・賢人(清水優哉)に引っ掻き回されながらも、懸命に奮闘する規子と生徒との格闘をコメディタッチで描く(金曜ドラマ『エジソンの母』)。
と書いてあります。実にテンポが良くて、とてもおもしろいドラマです。

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主演の伊東美咲さんは好きではありませんが(といっても決して嫌いなわけでもない、どちらでもない。このへんが日本語の難しいところだ)、このドラマでの彼女はとても好感が持ててよろしいです。

賢人少年の母親役の坂井真紀さんも元気ハツラツな母を思いっきり演じていてイイ味を出してるし、先輩教師の加賀見先生役の松下由樹さんも普段はとても厳しい先生なのだがその実は優しい心根のある先生を演じていてイイ感じです。松下由樹さん、ハマり役です。

で、なんと言っても子役の花房賢人少年(清水優哉くん)が実におもしろくて&かわいくてよろしい!

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上の映像は、自転車の空気入れで体の中に空気を入れて自分を宙に浮かせようという実験をしている場面です。

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この賢人少年、「どうして?どうして?」が口癖の何に対しても全てにおいて疑問を抱く好奇心旺盛な天才(?)少年なのであります。

どうして、鳥は空を飛べるのに人間は空を飛べないの?
どうして、勉強するの?
どうして、1+1は2なの?……などなど。“どうして?少年”なのであります。

「1+1=2」についてのエピソードもおもしろかったです。

主人公・規子先生の元婚約者の大学教授・美浦役の谷原章介さんの実に飄々とした妙ちくりんな人間っぷりがまたよろしいのだ。
「君は全然おもしろくない」と言って一方的に規子先生との婚約を破棄してしまい、規子先生をフッてしまいますが…。

規子先生が「どうして1+1=2なのか?って聞いてくる子供がいるのよ」と言ったら、この美浦教授が「それは面白い。その通りだ。1+1=2とは、算数というローカルなゲームのひとつのルールにしか過ぎない」と、ちょうどそのとき研究室に入ってきた学生たちに「君たち、1+1を答えよ」と言う。すると、各々の学生達は、
「1+1=10」(2進法、コンピュータ世界の定義による)
「1+1=0」(2の剰余計算によると)←たぶんこう言ってるように聞こえた。
「1+1=1」(何とかの代数計算であれば)←なんと言っているのかハッキリ分からなかった。
「1+1=11」(文字列結合によると)
と幾通りの答えを言うのだった。
美浦教授は「見ろ!ここの学生たちが答えただけでも、これだけの複数の答えがある。このように世の中には好奇心の数だけ答えはあるのだ」と規子先生に説明してあげるのだった。

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すると、規子先生は突然キレ出して、
「アンタたち、なに好き勝手言ってんのよ!私の中では1+1は絶対2なのよっ!」
と怒って研究室を飛び出して行くのだった(笑)。

そのシーンを見ただけでも、「ふむ。なるほどなぁ~」と思うのでありました。
これ以外にも、たくさんのエピソードがあり、「なるほど~。そうであったか!」と今更ながらにとても勉強させられる場面があり、そういった意味でもとってもおもしろいドラマなのであります。

学校の先生という職業はとてもタイヘンな仕事だと思います。
いや、仕事というものはどれも大変なものなので、学校の先生だけを取り上げて言うつもりはありませんが、私は特に人格形成期のいわゆる“人間づくり”の一番大切な時期は「初等教育」にあると思っているので、小学校の先生というのはとても厳しい世界かもしれませんが実に素晴らしい職業だと敬服しているのです。
個人的な話になってしまいますが(ブログというものは最初から個人的な話なんですが)、昨年春から私の姪っ子が長崎から上京してきて横浜市の小学校の先生になりました。自分の姪っ子ながら、「たいへん厳しい仕事ではあるだろうが、よくぞ決心して、“学校の先生”という仕事を選んでくれた!」と感心しているのであります。
「がんばって、良い“人間づくり”を!」とエールを送っています。

で、このドラマはおもしろいばかりではなく、思わずグッとくる場面もあって、そういうところも私好みのドラマなんであります。

例えば、第1話の最後のシーンでは、ほんとホロリ…ジーンと来ましたね。

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夕暮れの教室での場面。規子先生と賢人少年の二人っきり。

「先生、どうして1+1=2なの?」ともう一度訊く賢人少年。
「う~ん、そうだねえ。きっと、たぶんそれはただの決まり事なんだよ。1+1=2じゃないことも世の中にはたくさんあるんだって。でも今は1+1=2なの。とりあえず、そうやって前に進んだらきっと楽しいことがたくさん待ってるよ」と優しく規子先生は答えてあげます。
「ふ~ん」と賢人少年、そして続けて「わかった!先生、1+1=2です。(そう思うことにします。)お母さんが前に言ってた。お父さんと別れたとき、“とりあえず前に進むのよ”って。“前に進んだら、きっと何か見えてくるのよ”って。だから、先生、1+1=2です。1+1+1=3、…、1+4=5。わあ、なんだか楽しくなってきた!先生、僕、前に進んだよ!」
「ね、なんだか楽しくなってきたね」と言いながら、笑いながらも規子先生は涙を流します。

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「なんだろうね、楽しいのに何で涙が出てくるんだろうね。そうだよね、前に進むしかないよね。結婚が無くなっても…、オトコにボロくそ言われても…、前に進むしかないよね」と涙を押さえながらつぶやく規子先生。

このときのですね、このときの賢人少年の表情がまたイイのです。グッときました。

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いつもなら、「どうして?」「どうして?」と疑問ばかりを投げかける賢人少年が、このときだけは「先生、どうして泣いているの?」とそういうことは全然訊かずに、ジッと規子先生を見つめているのです。
おそらく子どもながらに、「どうして、泣いているの?」と聞いてはいけないと思ったのでありましょう。でも心の中で「先生はきっと何か悲しいことがあったのだろうなあ」と人を思いやる優しい眼差しで規子先生のことを黙って見つめているだけなのでした。
このシーンは本当に参りました。胸を打たれました。

『エジソンの母』は、心が優しくなるドラマでもあります!

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この記事へのコメント

やまだ
2008年02月11日 23:10
わたしもみてます!
あの少年いいですね。先週、靴を左右反対にはいてたシーン。
あんな子がクラスにいたら私はどうしてるだろう。
まこっちゃん
2008年02月12日 08:03
「左右、逆ですよ」と教えてあげてください。
げげににここ
2008年02月23日 19:56
キャストなど、全く同感です。
賢人少年の『○○なのだ』という言い回しは、“天才”バカボンのパパを意識しているのではないかと最近やっと気づきましたがいかがでしょうか?
まこっちゃん
2008年02月24日 21:28
あはは。そうですね。あれは確かに「天才バカボン」のパパを意識した言い方ですよね。
このドラマ、賢人少年のあの“声質”もまた大いなる魅力だとも思っています。

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