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help リーダーに追加 RSS ユーイチ君の1000勝

<<   作成日時 : 2008/12/05 18:07   >>

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ユーイチ君が一千勝を達成いたしました!

先日の11月30日(日)、京都競馬場の12レースにおいてオリオンスターズ号に騎乗したユーイチ君が見事に1000勝目を達成!
日本中央競馬史上23人目(現役10人目)の偉業であります。

ユーイチ君……あの福永祐一ジョッキーであります。
ここで言う「あの福永祐一ジョッキー」の「あの」には私のいろんな思いが込められています。

画像


ヤングの読者のみなさんは、もしかしたらご存知ないかもしれませんが、ユーイチ君こと福永祐一騎手のお父さんも競馬の騎手だったのです。
「福永洋一」という、その人は「天才」と呼ばれた競馬界の一時代を築いた名騎手でした。
(同期には岡部幸雄・元騎手、柴田政人・現調教師など)
今で言ったら武豊さんぐらいに凄かった名ジョッキーでした。
以前、会社の先輩に聞いたところ、「福永から馬券を買えば間違いない!」と言われていた時代が確かにあったそうです。
1970年〜1978年まで、9年間連続でずっとリーディング(最多勝利)ジョッキーでいた人でした。
騎手通算成績は、983勝。

雨のトレモロも終わりです
芝は濡れて浅みどり
その緑のあふれる中
エリモジョージは
スイ スイと逃げたのです
独り旅の気楽さですか
いかにも福永洋一らしい
(ひらめ)きの逃げの一手でした
この馬だけが
春泥(しゅんでい)
まみれていませんでした

直線追いすがるロングホーク
一完歩 一完歩 追ってきます
二馬身が一馬身 半馬身
クビまで追った武邦彦
ああ そこがゴールでした
天才と名人がかもし出したこのシーン
みんなが酔いしれたことでした

  志摩直人


画像 ←1976年(昭和51年)4月29日、天皇賞(春)。1着=エリモジョージ(福永洋一)、2着=ロングホーク(武邦彦)。福永洋一騎手は「気まぐれジョージ」を手の内に入れて、京都・淀の3200mを逃げ切った。


(あ、ちなみに、これもヤングの方々はもしかしたらご存知ないかもしれませんが、上記に出てきた「武邦彦」という人は、武豊騎手それから武幸四郎騎手のお父さんで「名人」と呼ばれた、これまた名ジョッキーでした。)

1000勝を目前にした1979年(昭和54年)3月4日、阪神競馬場の「毎日杯」でマリージョーイ号に騎乗した福永洋一騎手はレース中に落馬。大きな重傷を負い、騎手生命はその瞬間に絶たれてしまいます。

私が大学3年だったときの「放送法」の授業の中で、この福永洋一・元騎手のリハビリに励むドキュメンタリー番組のVTRを講義視聴室で観ました。
福永洋一騎手が落馬したときの壮絶なシーンに始まり、重度の脳障害で身体の自由がきかなくなった福永洋一さんのリハビリをご夫人である裕美子さんと義父の北村達夫さんが必死の思いで手助けする場面が放送されていました。リハビリ運動を懸命に続けるその横で、まだ幼かった息子の祐一少年とその妹である洋美さんが大人しく玩具で遊んでいる姿がまた涙を誘いました。
「ドーマン法」というリハビリの名前もこのときの放送で耳に残りました。

我が家にも、福永洋一さんに関する2冊の本があります。

画像


どちらも、懸命にリハビリに励む福永洋一さんと、それを支える裕美子夫人や家族の姿が書かれてあるものです。

ひとつのほうの『騎手 福永洋一の生還 ―脳障害との闘い―』では、脳神経外科部長であった三輪和雄さんの医師の立場から見た医学ノンフェクションとなっています。
落馬事故の瞬間の写真が表紙になっていて思わずそれには息を飲みました。中身の物語は(とても詳細に専門的に書かれていて私にはちょっと難しいところもありましたが)とても克明に書かれてありました。

画像


1996年には、「あの天才騎手の息子がデビュー」と騒がれながら、ユイーチ君こと福永祐一騎手がデビューを果たします。
3月2日のデビュー戦でいきなりの勝利。続く2戦目も勝利で飾りデビュー2連勝という華々しいスタートを切ります。
(私は、このとき「NHKニュース」でそれを見たのですが、富山のカミさんの実家で見たという記憶があります。何故にあのとき富山に居たのだろう?)

往年の福永洋一ファンの期待を一身に受けてユーイチ君は順風満帆の騎手生活を送るかと思いきや、1999年の落馬事故で左腎臓損傷摘出の重傷を負ってしまいます。
「夫だけではなく、息子までも…」と、その時の“母親”の裕美子さんの悲壮な思いは我々には想像をはるかに超えたものだったでありましょう。

そういう大きなアクシデントに遭いながらも、福永祐一騎手はこれまでに、桜花賞2回・優駿牝馬競走(オークス)3回をはじめとする海外G1競走4勝などGTレース18勝をあげてきました。

そして、先日、ついに父が“あともう少しで”成し得なかった1000勝を達成しました。
「1000勝」は、なかなか到達するのが大変困難な偉業であります。
(かつては、その騎手1000勝の功績を讃え、騎手を引退し調教師を目指す者には調教師1次試験は免除されていました。)

あのユーイチ君が、とうとう1000勝ジョッキーになるまでに!
とても感慨深いものがあります。

我が家にある福永洋一さん関連の本の2冊目。

画像


『奇跡への祈り ―福永洋一、裕美子15年の闘い―』、その帯には「この本で父を知りました」…福永洋美、と書いてあります。福永洋一さんが落馬事故に遭われたときはまだ娘の洋美さんは生後5か月だったそうです。

そして、この本の表紙に描かれている1枚の版画の絵。
(この記事の冒頭の画像)
これは、ユーイチ君が競馬騎手学校の生徒だった頃に製作した版画だそうです。

「昇る太陽が、母と仔を柔らかく照らす。かつて一家を照らす太陽だった父に代わって、祐一という陽が昇ろうとしている……」
何とも、とても優しい構図の作品です。

私は、ユーイチ君がデビューするその前から勝手に全くの私設で「ユーイチ君に日本ダービーを獲らせる会」を発足していました。

ユーイチ君が、お父さんの果たせなかったダービー・ジョッキーになったその瞬間、きっとオレ感激のあまり大泣きすると思う。

ユーイチ君、いや名騎手・福永祐一ジョッキー。
1000勝達成、どうもおめでとうございます!!


【参考・引用文献】

1)「日本の優駿」:志摩直人,川本武司;偕成社 1993.
2)「騎手 福永洋一の生還−脳障害との闘い−」:三浦和雄;文春文庫 1986.
3)「奇跡への祈り−福永洋一・裕美子15年の闘い−」:和田絵衣子;講談社 1995.


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「ユーイチ君に日本ダービーを獲らせる会」
ヒラで結構ですので是非、私も会員にしてくださいっ!

コメント、書きたいことは山盛りなんですが、
なかなかうまく書けません。ユーイチ、おめでとう!
かくじろう
2008/12/05 20:32
かくじろうさん

了解いたしました!
私設「ユーイチ君に日本ダービーを獲らせる会」は今のところ会員は私一人ですが、かくじろうさん大歓迎です!よろしくお願いします 


まこっちゃん
2008/12/06 09:41

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