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help リーダーに追加 RSS 亀有・M田さん、少年期のはなし

<<   作成日時 : 2006/06/06 15:03   >>

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つい先日の、『アド街ック天国』は東京・亀有でしたね。

亀有という街は大好きな所なので、あとで何度も見返すだろうな、と思ったんで「永久保存版」として録画しました。
私もよく知っているお店がいくつか出てきたんで、おもしろく見ておりました。ときどき電話がかかってきたんで、そのたんびに再生をストップして、また後で見ながらして、まあ、こういうとき録画って便利だな、と思います。

番組で紹介された亀有のあちこちのお店は、ほとんどM田さんに連れて行ってもらったところです。M田さんというのは、これまでにもこのブログで度々登場してきた“琉球空手の達人・放射線技師・世界ソムリエ”のM田さんです。H.M.さん、と書いていたこともありましたね。

“琉球空手の達人”というととてもおっかなそうな感じがするんですが、普段はとても優しい方で、感性も豊かな人です。「へえ、こういう趣味もあるのかぁ?」なんて私は会うたびにM田さんの趣味の広さに驚かされるときがあります。
いつぞやは、M田さんの友人に女性の歌手がいるというのでコンサートに連れて行ってもらいました。とても優しい歌声の癒し系の歌を唄う歌手の人で、ときどきCMソングも唄っておられます。
私が連れて行ってもらった、その女性歌手のコンサートは、そのときいっぷう変わったコンサートで、横浜のとあるお寺で催されました。お寺の本堂でのピアノ弾き語りで、いい感じに音が響いておりました。そこの住職さんとこの歌手の方が懇意にされているというので、前半は住職さんの説法も聞くことができました。住職さんはとてもタメになるありがたいお話をしてくれていたので、私の隣にいるM田さんは、うん、うん、と頷きながら聴いておられました。
しかし、その一方で、私は、マイクを使って話しておられる住職さんの両脇に置いてあったスピーカーに「BOSE(ボーズ)」と記してあったのを見て、可笑しくて可笑しくて、笑いをこらえるのに必死でした。

M田さんは沖縄県のご出身です。
「沖縄、良い所ですよねえ。うちの兄ちゃんも、仕事で沖縄にいたこともあったので遊びに行ったことありますよ。海がすごくきれいだったなあ」と私が言うと、「そうか。今度いつか一緒に行こう」と言ってくださいました。まだ、実現はしていませんが、いつの日かM田さんと一緒に沖縄でバカンスしてみたいものです。楽しみにしてます。

いつの日でしたか、もうずい分前のことになりますが、それこそ亀有でM田さんと飲んでいたときに、M田さんは沖縄時代の子どもの頃の話をしてくれました。

今では、こんなにごっついM田さんにも可愛い少年時代があったのだなあ、と思いながら微笑ましい雰囲気で話を聞かせていただきました。

M田さんが少年時代だった頃の沖縄では、あちこちの家で、ブタやニワトリ、アヒルなど動物というか、いわゆる家畜を飼っていたところが多かったそうなんです。
M田さんの家でも何頭かブタを飼っていたそうなんですが、M田さんに聞いた話によると、どこの家でもブタたちに名前を付けたりすることはしなかったそうです。理由は、名前を付けると情が移るから、だそうです。だから一度たりともブタたちを名前で呼んだことはなかったそうなんですが、ある日M田さんが玄関脇の外で夏休みの課題で何やら工作を作っているときに、ブタがブーブー近寄ってきたらしいんです。
一生懸命、工作に没頭していたM田さんは、あまりにもブタがしつこく自分にまとわりついてくるんで、片手で作業をしながら、もう一方の片手でブタにパンチを見舞ったそうです。
そのM田さんが軽く放ったパンチ(M田さん言うところのジャブ)はブタの眉間に見事にヒットし、ブタはそのままバタリッと倒れこんでしまい、そのまま昇天していったそうです。
慌てたM田少年は、

「ブタさん!ブタさん!!」

と呼びかけたそうですが、可哀相に、ブタは二度と起き上がることはなかったそうです。
M田さんが「自分の拳は凶器である」と思い知らされ恐怖に慄(おのの)かされた事件だったそうです。

とーぜん、M田少年は、あとでこっぴどく親父さんに叱られたそうです。

私は、半ズボンをはいてハナを垂らしている可愛い坊やのM田さんが慌てながら「ブタさん、ブタさん」と叫んでいる姿を想像し、可笑しくて可笑しくて飲んでいたレモン酎ハイをあたり一面に噴き散らしてしまいました。

こういう話もしてくれました。子どもの頃は、何かとホラを吹きたくなるもの。子どもの頃吹くホラなんてものは可愛いウソといえば可愛いウソで片付けられてしまうものなんですが、ある日、M田少年は、どういったいきさつからか、「ウチには緑色のアヒルがいる」と友人のひとりに言ってしまったそうなんです。
「ミドリ色のアヒルだって!?ウソつけ!!」とその友人は言ったのですが、引っ込みがつかなくなったM田少年は、「ホントだ!ウソじゃない。ウチにはミドリ色のアヒルがいるのだ」と一歩も引かなかったそうです。「よーし、じゃあ、明日、見に行く。ウソだったら承知しないからな、ヒロちゃん(←M田さんの愛称)」と友人はそう言って、その日は別れたそうなんです。
家に帰ってきたM田さんは、「はて、どうしよう。困ったものだ」となり、考えたあげく、飼っていたアヒル(普通の真っ白い色のアヒル)に緑色のペンキを塗ることを思いついたのだそうです。

ああ、可哀相なアヒル。M田少年によってミドリ色にされてしまう哀れなアヒル…。

しかしながら、実際にハケを使ってペンキをアヒルに塗るのは、なかなか困難なようです。
アヒルはじっとしていないし、毛がふさふさしていて、ハケの滑りが悪いそうなので、実に時間がかかる作業だということにM田少年は気付きました。

「はて、どうしたものか!?」とM田少年は思案したあげく、アヒルを両手で鷲掴みにして、そのままペンキの缶の中に一気にドボンとつけてしまいました。
「これで、よし」と思って、アヒルを引き上げたんですが、くちばしから足の先まで、すべてがミドリ色になってしまい、それはもうアヒルだかなんだか分からないモノになってしまっていたそうです。目もろくに開けられない様子で実にアヒルは可哀相な姿になってしまったそうなので、慌てて目のあたりやくちばしを布で一生懸命拭いてあげて、なんとか呼吸と視力は回復させてあげたそうです。しかし、ベットリとミドリ色のペンキだらけになったアヒルの羽根はなかなか満足に開くことができないような状態だったそうです。
「こんなあきらかにペンキ一色だと分かるようなものは、一発でバレてしまう」とM田少年は、もう諦めることにし、友人に素直にあやまることを決めていました。

翌日、遊びに、というより“ミドリ色のアヒル”を確認しに来た友人は、そのペンキだらけのアヒルを見たとたん、

「うわぁー!ホントじゃあ!!ミドリ色のアヒルじゃあ!ヒロちゃん、すげえ!!」

と、驚き感激したそうです。

なんとかウソだとバレずに、そのときを過ごしましたが、何十年か後、オトナになったM田少年は、テレビのニュースで流れてきた「湾岸戦争」の影響を受けた油まみれの海鳥たちの映像を見て、あのときのアヒルを思い出し、ものすごく心が痛んだそうです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いやあ、面白い話を聞かせていただきました。
確かに、子供の頃引っ込みがつかなくなることを言ってしまうことはありますね。沖縄はちゃんと行ってみたいところの一つですね。
先日先輩のYさんの8回忌に行ってきましたが、座敷に通され待っていると、やはり音響関係のアンプやマイクが目にとまり、天井に吊るしてあるスピーカーに目をやると…。
御想像の通りですが、やはりこの世界どこの方もこのメーカーのスピーカーを使うことになっているんでしょうかね?
私も少し笑っちゃいましたが。
げげににここ
2006/06/07 12:37
放送界や音楽界などの業界用語で、“片付ける”ことや“しまう”ことを「わらう」というそうですね。公演が終わった後、スピーカーを片付けるときに「おいっ!そこのBOSE(ボーズ)、わらっとけ!」と言ったら、お坊さんがニタッと笑った、というウソのようなホントの話。
まこっちゃん
2006/06/07 14:45

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